【12月19日 CGTN Japanese】「中国天眼」の名で呼ばれる口径500メートルの球面電波望遠鏡は、2017年10月10日に初めてのパルサー発見を発表して以来、これまでに500個以上のパルサーを発見しました。

 中国科学院国家天文台によりますと、「中国天眼」は他の望遠鏡では発見しにくい微弱な高速電波バーストを発見し、現在に至るまでの世界最大規模の高速電波バーストのサンプル集を獲得しました。これらの発見は、激変しつつある宇宙を解明する人類の取り組みに貢献するとのことです。

 パルサーの研究の分野において「中国天眼」研究チームは今年5月、パルサーの3次元運動と自転軸が平行の関係にある証拠を初めて得ました。この発見について中国科学院国家天文台の専門家は、「現時点における超新星シミュレーションでは説明できない」と指摘した上で、「既存の中性子星起源モデルへの挑戦であり、極端な物理条件下における特殊な天体の起源に対する人類の認識をも広げた」と説明しました。

 パルサーとは高速回転する中性子星であり、巨大な恒星が爆発した後に形成された天体です。超高速自転かつ超高密度であるため、地上の実験室では再現できない極端な物理的性質を持っています。パルサーの研究は、多くの重要な物理学上の問題を解明するのに役立ちます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News