【12月17日 AFP】イタリア・セリエAのUSサレルニターナ1919(US Salernitana 1919)は16日、同国サッカー連盟(FIGC)が定めた期日の2週間前になっても新たな買い手が見つからない状態だと発表した。これにより昇格組のサレルニターナは、セリエAから登録抹消される危機にひんしている。

 FIGCの規則では、同一オーナーの2クラブが同じリーグでプレーすることは認められていない。しかし、ナポリ(Naples)南部サレルノ(Salerno)を本拠地とするサレルニターナは、ラツィオ(SS Lazio)のクラウディオ・ロティート(Claudio Lotito)会長が共同オーナーを務めている。

 年内のクラブ売却を実現するために任命された独立取締役は「サレルニターナ買収のために受け取ったオファーの中に、受け入れられるものはこれまでに一つもなかった」と語り、好条件の入札がないとして新たな期日を要求した。

 そんなサレルニターナだが、セリエAの他クラブからは支持を得ている。

 セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)の総会が16日に行われ、投票に参加した全クラブがこの期日をシーズン終了まで延長することに賛成した。

 この要求は21日、サレルニターナの今後が議題に上がるFIGC連邦評議会に提出される。

 昨シーズンのセリエB(2部)を2位で終えたサレルニターナは1998-99シーズン以来の1部復帰で、これが通算3度目のセリエA挑戦となっている。

 夏の移籍市場で元フランス代表MFフランク・リベリ(Franck Ribery)らを獲得したサレルニターナだが、ここまで17試合を終えてわずか2勝と最下位に沈んでいる。(c)AFP