【12月16日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)は15日、セリエA・ユベントス(Juventus)への移籍が取り沙汰されていたFWルイス・スアレス(Luis Suarez)が昨年9月に受け、不正疑惑が持ち上がっていたイタリア語のテストについての捜査を打ち切ったと明かした。

 FIGCは「不法行為があったということを証明する十分な証拠がない」と判断。この件について現在も続いている犯罪捜査からさらなる要素が出るまで、捜査はストップされるという。

 イタリア検察は6月、ペルージャ外国人大学(University for Foreigners Perugia)でスアレスの試験の不正に関与した疑いがあるとして、職員3人と弁護士1人を裁判にかけるよう求めた。予備審問は来年1月に予定されている。

 ユベントスは当時すでに欧州連合(EU)圏外の選手枠が上限に達していたため、この語学試験はスアレスがイタリアのパスポート(旅券)を取得するための第一歩だった。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属していたスアレスは、結局ユベントスへの移籍が実現せず、同リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に加入した。(c)AFP