【12月16日 AFP】フィリピンに16日、猛烈な台風22号(アジア名:ライ、Rai)が上陸した。今年同国を直撃する台風としては最強の勢力に発達。気象当局は、構造物や作物への被害のほか、洪水や雨による土砂崩れに警戒を呼び掛けている。

 気象当局によると、台風22号は16日午後1時半(日本時間同2時半)、南東部シアルガオ(Siargao)島に最大風速54メートルの猛烈な風を伴って上陸した。すでに9万人以上が自宅やリゾート施設から避難している。

 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のフィリピン代表は「今回の巨大な嵐は強烈で、沿岸の集落は貨物列車に追突されるような衝撃を受ける恐れがある」と警告。「気候変動により、台風がより強力で予測不能になっており、非常に懸念している」と述べた。

 現時点で死傷者の報告はない。ただ一部の地域とは連絡が取れなくなっている。(c)AFP/Roel Catoto