【12月19日 CGTN Japanese】上海環境エネルギー取引所によりますと、中国全国炭素排出権取引市場での取引が102日目を迎えた15日午前、累計の取引高が1億トンの大台を突破したということです。当日の取引終了時点で、累計の取引高は1億700万トン、44億2600万元(約790億円)でした。

 7月16日、中国全国炭素市場でのオンライン取引が始まり、第一陣として電力業界が組み込まれました。開始当初は活発な取引が行われ、7月の1日当たりの取引量が約54万トンだったのに対し、8月からは徐々に衰え、8~10月の1日当たりの取引量は約25万トンでした。

 11月からは、割当額の査定作業が完了したのに伴い、重点排出企業など実際の排出枠の余剰・不足が明確になったことで市場は活発さを取り戻し、取引量は高水準となり、1日当たりの成約量は264万4000トンに達しています。さらに、12月14日の1日当たりの出来高は1488万800トンに達し、取引開始以来の記録を更新しました。

 炭素排出権取引は市場メカニズムを生かして温室効果ガス排出の制限と削減を目指し、エコロジーで低炭素の成長を促す重要なアプローチと政策手段とされています。中国生態環境部は10月23日、各省・直轄市・自治区内に今月15日午後5時までに管内の重点排出企業の95%、または12月31日午後5時までにすべての重点排出企業が約束を履行するよう求めています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News