【12月16日 AFP】中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)系の日刊紙、環球時報(Global Times)の編集長で、強硬な言論で知られる胡錫進(Hu Xijin)編集長(61)が16日、退任を発表した。

 胡氏は、ソーシャルメディアの微博(ウェイボー、Weibo)で2400万人のフォロワーに向けて「退職する時が来た」と投稿。ただ、特約論説委員として環球時報への貢献は続けるとし、今後も「(共産)党の報道や世論に関する仕事のため、全力を尽くす」と書いている。

 元民主化運動家を自称する胡氏は、率直な新聞編集者として、習近平(Xi Jinping)国家主席の下、大胆で強硬なナショナリズムの新時代を切り開く一端を担ってきた。一方で、扇動的な投稿や強烈な内容のコラムでたびたび論争を招いてきた。

 最近では、中国テニス界のスター選手、彭帥(Peng Shuai)さんが前副首相から性的関係を強要されたと告発した後に消息不明になった問題で、彭さんが笑顔で元気に過ごしているとする動画2本をツイッター(Twitter)に投稿していた。(c)AFP