メルセデスが異議へ アブダビGPのセーフティーカー判断めぐり
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【12月14日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)は、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が年間タイトルを獲得した最終第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)をめぐる2件の抗議が却下されたことを受け、異議申し立てに踏み切る構えを見せている。
メルセデスが問題視しているのは、F1のレースディレクターを務めるマイケル・マシ(Michael Masi)氏が、同レースの最終ラップでセーフティーカーを撤収した判断だとみられている。
異議申し立ては意向を示してから96時間以内に行う必要があるため、期限はグリニッジ標準時(GMT)16日午後8時(日本時間17日午前5時)までとなる。
問題のレースでは、終盤にウィリアムズ(Williams)のニコラス・ラティフィ(Nicholas Latifi)が衝突事故を起こした後、セーフティーカーが導入された。
これでメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)をオーバーテークするチャンスをお膳立てされたフェルスタッペンは、最終ラップに大逆転して勝利を飾り、総合優勝を達成。ハミルトンはレースを終始リードしていたが、史上最多となる通算8度目のタイトル獲得を逃した。
メルセデスはレース後、マシ氏が最終ラップにレースを再開する際にセーフティーカーの規則を正しく適用していなかったと訴えており、これに関連して異議申し立てを行うとみられる。
ハミルトンはレース直後から潔い姿勢を見せていたが、英BBCで13日に放送されたチームの無線では「不正に操作されている」と話しており、オーバーテークされた後の本音が明らかになった。
同選手はレース後、テレビの取材には応じていたものの、3位以内の選手に義務付けられている記者会見には姿を現さなかった。(c)AFP/Raphaëlle PELTIER