【12月16日 AFP】男子テニスのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は15日、今週アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビで開催されるエキシビション大会の欠場を発表し、復帰は来年1月にオーストラリアで予定していると明かした。

 昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)を制したティエムは、「今の目標は完全に(1月に豪シドニーで行われる男子国別対抗戦)ATPカップ(ATP Cup 2022)だ。そこでプレーできるよう願っているし、楽観している」と報道陣に話した。

 8月からコートを離れる原因となった手首のけがは完全に癒えていると話すティエムだが、ボールを打つときのメンタルブロックを乗り越えられずにいるという。

「プロセス全体は計画通りに進んでいる。痛みはない。だがトレーニングは遅れている。100パーセントでフォアハンドが打てるときだけコートに行く。現時点では80パーセントだ」

 現在は1日数時間のトレーニングに戻っているというティエムだが、まだチーム関係者と対面してプレーしていないため、今週のムバダラ・ワールド・テニス選手権(Mubadala World Tennis Championship)を欠場すると話した。

 今月下旬にアブダビからシドニーに渡るティエムは、ATPカップの後は2022年の四大大会(グランドスラム)初戦、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に出場する計画だという。

 シドニーで開催されるATPカップでティエムは、前回王者ロシアと戦う来年1月2日の初戦で世界ランキング2位のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)と対戦する予定となっている。

「復帰は間違いなくいばらの道になる。レベルは非常に高い。だが若いときは苦労して自分の道を進まなければならなかったし、当時はそれを成し遂げたのだ」 (c)AFP