【12月15日 CGTN Japanese】中国科学院紫金山天文台はこのほど、南京地質古生物研究所との共同研究で、中国の月探査機「嫦娥5号(Chang'e-5)」が持ち帰った月のサンプルから「嫦娥5号が着陸したエリアはかつて、数回にわたって火山噴火が発生した可能性がある」という結論を出しました。  

 中国科学院紫金山天文台は国内で最初に科学研究用月サンプルを獲得した13の科学研究機構の一つです。その研究チームは高分解能顕微CT、走査型電子顕微鏡、電子プローブなどでそのうちの一つのサンプルに対して詳細な鉱物学および3次元断層イメージング研究を行った結果、このサンプルは月の火山の玄武岩に属することが分かりました。その鉱物の輝石を構成する主な化学成分と進化傾向は、米国のアポロ計画と旧ソ連のルナ計画が持ち帰った高チタン玄武岩のタイプと高度に一致しています。このサンプルはイルメナイトの含有量が極めて高く、アポロ計画の月の海の玄武岩の最高値に近く、リン酸塩鉱物にも富んでいます。  

 多くの証拠から、このサンプルは比較的まれに見る希土類元素を豊富に含んだ高チタンの月の海の玄武岩であると分かりました。また、嫦娥5号の着陸エリアは、かつて数回にわたって火山噴火活動が発生した可能性があるとみられています。この新しい発見は、マントル源エリアにある異なる物質成分、火山マグマ形成のエネルギー源、月の晩期における火山活動に関する精細な時空分布の法則を解読する手がかりになることが期待されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News