【12月15日 AFP】キリスト教徒が多数を占める米国で、「無宗教」と答えた成人が2007年の16%から29%に増えたことが、米調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)の調査で分かった。

 調査は今年5~8月、米国内の成人約4000人を対象に実施された。ピュー・リサーチ・センターは07年から、無神論や不可知論、特定の信仰は持たないなど「無宗教」だとする人の調査を行っている。

 それによると、自身はキリスト教徒だと答えた人の割合は07年の78%から21年には63%と大幅に低下した。

 キリスト教徒と無宗教の比率は07年は5対1だったが、21年には2対1になった。また、世俗化の傾向はプロテスタントで強く、カトリックの人口は比較的堅調に推移している。

 同センターはキリスト教徒減少の理由は挙げていない。欧米諸国ではキリスト教徒の割合が大幅に低下している。(c)AFP