【12月14日 AFP】(更新、写真追加)フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は14日、2022年の上院議員選への出馬を撤回した。選挙管理委員会が発表した。ドゥテルテ氏は1か月前、締め切り直前に立候補を届け出ていた。

 選挙管理委員会の広報が「大統領は上院議員選挙への立候補取り消しを届け出た」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 比大統領の任期は6年で、再選は憲法で禁じられている。

 ドゥテルテ氏の上院選立候補は、多数の死者を出している強硬な麻薬取り締まりに対する国際的捜査が続けられる中で、政界にとどまるためとみられていた。

 ただし今回の出馬撤回は、ドゥテルテ氏が選挙後に政界を引退することを必ずしも意味しない。選挙規定では、同氏が同姓の別の候補の代理を務めることは可能。

 ドゥテルテ氏の娘サラ(Sara Duterte)氏は副大統領選に出馬し、息子のセバスチャン(Sebastian Duterte)氏は一族の地盤となっている南部ダバオ(Davao)市の市長選に立候補している。(c)AFP