【12月14日 AFP】ストラスブールなどフランスの都市がこのほど、公式行事でのフォアグラの使用を禁止したことに対し、産地として知られる南西部ペリゴール(Perigord)地方の議員が非難している。

「フォアグラを非難する人が増加する今、われわれの美食のアイデンティティーと製品に誇りを持とう」と呼び掛ける嘆願書にはペリゴールの議員56人が署名した。

 フォアグラは強制的に餌を与えたアヒルやガチョウの肝臓で、動物愛護団体から非難されている。

 ストラスブールやグルノーブル(Grenoble)、リヨン(Lyon)などが、公式行事でのフォアグラの提供を禁止した。

 嘆願書は、禁止は「政治的日和見主義」で、昔のフォアグラの製造過程に基づく決定だと非難。現在では大半が国内の倫理的な小規模農場で生産されており、厳格な品質基準を満たしているとしている。

 ポー(Pau)市長のフランソワ・バイル(Francois Bayrou)氏は12日、BFM-TVに対し「現在の強制給餌は、昔とは違って穏やかなものだ」と語った。(c)AFP