フェルスタッペンのF1年間優勝、母国オランダも歓喜
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【12月13日 AFP】21F1最終第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)でレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が優勝し、初の年間王者に輝いたことは、母国オランダのファンを歓喜させ、首相も祝福のメッセージを寄せた。
フェルスタッペンは12日のアブダビGP決勝で、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)との最終周の勝負を制し、キャリア初の年間タイトルを手に入れた。
これを受け、オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相はツイッター(Twitter)で「オランダスポーツにとって歴史的な一日だ」とコメント。決勝を「奇妙なレース」と呼びながらも、「マックス・フェルスタッペン、おめでとう。とてつもない走りだった。本当に素晴らしかった」と祝福した。
オレンジ色に染まったハーグ(The Hague)市内のバーや、オランダGP(Dutch Grand Prix 2021)が開催されたザントフォールト・サーキット(Circuit Zandvoort)近くのカフェでは、ファンが神経をすり減らす一日を送った。
熱心なF1ファンだという61歳の男性は、レースのスタートを見つめながら、「マックスに勝ってほしいが、大事な場面では、たいていハミルトンの方に少しツキがあるんだ」と話した。それが2時間後には「友人に彼は勝てないと伝えたよ。もう終わった」というコメントに変わったが、それから数分のうちにレースの風向きが変わり、フェルスタッペンがトップでチェッカーフラッグを受けた。
34歳の別の男性は、スタート時点では嫌な予感がすると話し、その理由として「マックスはかなり予測がつかない。カッとなって負けることもありえる」と語っていたが、終了後にはフェルスタッペンの「ものすごいパフォーマンス」をたたえていた。男性は、普段はサッカー一色のオランダスポーツ史に残る素晴らしい瞬間だと話している。
サッカーオランダ代表で一番の有名選手で、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するビルヒル・ファン・ダイク(Virgil van Dijk)は、「何て男だ」とツイッターでつぶやいた。(c)AFP