仏の有名サッカーコメンテーター 性的暴行で裁判へ
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【12月10日 AFP】フランスで最も有名なサッカーコメンテーターの一人が9日、性的暴行の疑いで事情聴取のため勾留され、裁判にかけられることになったと、検察と弁護人が明かした。
58歳のピエール・メネス(Pierre Menes)被告は今年、女性からの苦情が相次いだため仏テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)での仕事を失っていた。
前月20日に行われたパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)対ナント(Nantes)戦の後、ある女性が性的暴行を理由にメネス被告を告訴し、検察が捜査を開始した。
検察によれば、メネス被告は9日朝に事情聴取のため勾留されたが午後には保釈され、「性的暴行」の疑いにより審理を待つことになるという。
メネス被告の弁護人は、依頼人が来年6月8日の出廷を命じる召喚状を受け取ったとコメント。これに先立って弁護人は、メネス被告が自身に対する「誹謗(ひぼう)中傷」について告訴するつもりだと明かしていた。
同局の「カナル・フットボールクラブ(Canal Football Club)」という番組のコメンテーターだったメネス被告だが、これまでの行動に対する懸念が高まる中、7月に降板していた。
メネス被告は2016年8月の番組終了後、観覧客の前で女性出演者のスカートをめくると、臀部(でんぶ)をつかみ非難を浴びていた。
さらにはスタジオでの収録中、女性出演者のイザベル・モロー(Isabelle Moreau)氏の口に無理やりキスをし、その様子はSNSで拡散された。
メネス被告は、健康上の理由によりそうした出来事の記憶が欠落していると主張していた。(c)AFP