【10月23日 AFP】サッカー元フランス代表で、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)などで活躍したパトリス・エヴラ(Patrice Evra)氏が22日、10代の頃に性的虐待を受けていたことを告白した。

 現在40歳のエヴラ氏は、近日出版される自伝の宣伝で行われた英紙タイムズ(Times)とのインタビューで、13歳の時に通っていた学校の教師から被害を受けたと明かした。

 虐待の経験については、自伝の中で触れたりインタビューで話したりするよりも、自身の母親に初めて伝えたときの方がつらかったというエヴラ氏は、「(母は)もちろん落ち込んでいた」と当時を振り返り、「つらい瞬間だった。まだ伝えられていないきょうだいや親しい友人もいる」と続けた。

 今回公表することを決断した理由は、同様の状況にいるかもしれない子どもに手を差し伸べるためだといい、「この話を抱えて生きてきたのは、すごく後悔していることの一つ。多くの人を助けられたかもしれないから」と話した。

 また、フランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)でプレーしていた24歳の時、警察から加害者の疑惑に関して連絡を受けたが、被害の経験について伝えることはできなかったとも明かした。現在も加害者の男に対して法的措置を取るつもりはないとしている。(c)AFP