【12月8日 AFP】フィンランドのサンナ・マリン(Sanna Marin)首相(36)が先週末、新型コロナウイルス感染者と接触したにもかかわらず、クラブで夜明かししていたことが明らかになり、批判の的になっている。

 同国では4日、ペッカ・ハービスト(Pekka Haavisto)外相が新型コロナ検査で陽性と判定された。それにもかかわらずマリン氏は同日夜、首都ヘルシンキのクラブに行き、翌朝4時近くまで友人と踊っていた。この時の写真が6日、ゴシップ誌セイスカ(Seiska)に掲載され、マリン氏は即日謝罪した。

 マリン氏はフェイスブック(Facebook)に「夫と私は、外食したり、街で買い物したり、友人と会ったり、夜とナイトライフを楽しんだりした」と投稿。感染者と接触したが、新型コロナ対策ガイドラインによれば自主隔離の必要はないと当局者に言われたと釈明した。

 その上で「もっと分別を働かせ、ガイドラインを再確認すべきだった。その必要性を理解していなかったことを大変申し訳なく思う」と謝罪した。

 テレビ局MTV3が実施した世論調査では、3分の2がマリン氏の夜遊びを「重大な過ち」だと思うと回答した。

 野党はマリン氏がガイドラインに違反した可能性があることや、後に送られた自主隔離を促すメールを見落としていたことを非難した。

 マリン氏は2019年、世界最年少で首相に就任した。これまでも公邸でのパーティーや、ソーシャルメディアで公開した友人との写真やアクセサリーの宣伝じみた投稿などで批判されてきた。

 マリン氏はフィンランド放送協会(YLE)の番組で「私は若い世代の代表」であり、「もちろん、それは仕事の仕方や生き方に反映されている」と語っていた。(c)AFP