【12月7日 AFP】米カリフォルニア州競馬委員会(CHRB)は6日、5月に行われたG1のケンタッキーダービー(147th Kentucky Derby)で優勝したものの、レース後の検査で禁止薬物に陽性反応を示したメディーナスピリット(Medina Spirit)が同州での調教中に急死したと発表した。

 CHRBによれば、ボブ・バファート(Bob Baffert)厩舎(きゅうしゃ)に所属する3歳馬のメディーナスピリットは、サンタアニタパーク(Santa Anita Park)で行われた午前の調教が終わる頃に突然倒れたという。今後は死因の特定が行われる。

 一方、競馬専門サイト「サラブレッド・デーリーニューズ(Thoroughbred Daily News)」は、メディーナスピリットの馬主であるアムル・ゼダン(Amr Zedan)氏の話として、心臓発作で命を落としたと伝えている。

 ケンタッキーダービーを制したメディーナスピリットだが、レース14日前からの使用が禁止されているステロイド抗炎症薬のベタメタゾン(betamethasone)に陽性反応を示したことで、疑惑の目が向けられていた。

 CHRBはこの問題について調査中だが、ケンタッキーダービーを主催するチャーチルダウンズ(Churchill Downs Incorporated)は、バファート師の同レースへの参加を2年間禁止すると発表している。バファート師は不正を断固否定している。(c)AFP