【5月10日 AFP】米国競馬のG1レース、第147回ケンタッキーダービー(147th Kentucky Derby、3歳、ダート約2000メートル)を制したメディーナスピリット(Medina Spirit)が、レース後の検査で禁止薬物に陽性反応を示したと、ボブ・バファート(Bob Baffert)調教師が9日に明かした。これにより、同レースの優勝が剥奪される可能性が出ている。

 バファート調教師によれば、メディーナスピリットが陽性反応を示したのは、レース14日前からの使用が禁止されているステロイド抗炎症薬のベタメタゾン(betamethasone)で、21ピコグラムが検出されたという。

 米ケンタッキー州ルイビル(Louisville)のチャーチルダウンズ競馬場(Churchill Downs)で記者会見に臨んだバファート調教師は、投与を否定している。今後は検査結果を調査し、薬物がどのようにして体内に取り込まれたのかを解明すると語った。

 チャーチルダウンズ競馬場は同日、ケンタッキー州競馬委員会(KHRC)による調査結果を待つ間、バファート調教師による同競馬場での出走を禁止すると発表した。

 分割された検体で2度目の陽性反応が出れば、メディーナスピリットは失格となる。その場合、メディーナスピリットの優勝は取り消され、2着に入ったマンダルーン(Mandaloun)が1着扱いになるという。(c)AFP