【12月5日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2020-21)は4日、スペイン・マドリードで決勝ラウンドの準決勝が行われ、ロシアテニス連盟(RTF)は2勝1敗でドイツに勝利。ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が第2試合のシングルスを制して決勝進出を決めた。

 RTFは第1試合に登場したアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)が6-4、6-0のストレートでドミニク・コーファー(Dominik Koepfer)を下すと、続く第2試合でも世界ランキング2位のメドベージェフが6-4、6-4でジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff)に勝利した。

 消化試合となった最後のダブルスでは、ケビン・クラビーツ(Kevin Krawietz)/ティム・プッツ(Tim Puetz)組が4-6、6-3、6-4でアスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev)/カレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)組を退け、ドイツが一矢を報いた。

 RTFは決勝で、こちらも3回目の優勝を狙うクロアチアと対戦する。クロアチアにとって厳しい戦いになるのは間違いないが、ベテランエースのマリン・チリッチ(Marin Cilic)は「ロシアが今大会最強なのは疑いようがない」と話しつつ、「僕らにとっては非常に厳しいミッションになるだろう。しかしこちらにも強みがある」とコメントした。

 RTFはメドベージェフの他にもルブレフが世界5位、カラツェフが同18位、ハチャノフが同29位と4人が世界30位以内に入っており、圧倒的な選手層を誇る。

 クロアチアとしては、シングルス2試合のどちらかで勝利をつかみ、ここまで全勝のニコラ・メクティッチ(Nikola Mektic)/マテ・パビッチ(Mate Pavic)組という世界1位のペアに優勝を託すのが狙いとなる。メドベージェフも「相手には世界一のダブルスのペアがいるから、こちらはシングルスで勝負を決めなければいけない」と警戒した。(c)AFP