メルセデスF1代表、スポンサー契約めぐり謝罪 見直しには触れず
発信地:ジッダ/サウジアラビア
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【12月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)チーム代表は3日、英ロンドンで多数の死者を出した大規模火災と関連がある企業とスポンサー契約を結んだことについて、犠牲者の家族を「さらに傷つけた」として謝罪した。
メルセデスが契約したアイルランドのキングスパン(Kingspan)社は断熱材や外壁材の生産企業で、2017年にロンドン西部の高層住宅「グレンフェル・タワー(Grenfell Tower)」で72人が死亡した大規模火災と関連がある。
このことから、同社のブランド名をマシンに表示することになったメルセデスには、英国のマイケル・ゴーブ(Michael Gove)住宅・地域社会・自治相や火災の生存者から批判が集まった。
生存者や遺族による団体宛ての公開書簡を出したヴォルフ氏は、契約の見直しには言及しなかった一方で、キングスパン社との契約によって気分を害した人々に謝罪。「グレンフェル・タワーで起きた火災の悲劇は、私の想像を絶するものであり、決して起きてはならなかった」とつづった。
「チームを代表し、今回の発表でさらに傷つけてしまった方々に心から謝罪したい。決してそのようなつもりはなかった」
またヴォルフ氏は、契約にサインする前にメルセデスがキングスパン社に関して徹底的な確認作業を行ったと強調し、団体側との面会にも意欲を示した。(c)AFP