【12月4日 AFP】国際陸上競技連盟（IAAF、現ワールドアスレティックス＜World Athletics、世界陸連＞）の前会長で、汚職に関与して有罪判決を受けたラミーヌ・ディアック（Lamine Diack）氏が死去した。88歳。家族が3日に明かした。

　ディアック氏は、1999年から2015年までIAAFのトップを務め、国際オリンピック委員会（IOC）でも権勢を振るった。

　だが、多額の賄賂と引き換えにロシアの組織的なドーピングを隠蔽（いんぺい）したとして、2020年に仏裁判所で禁錮4年（うち2年は執行猶予）、罰金50万ユーロ（当時約6280万円）の有罪判決を受けた。高齢のため、収監は免れていた。

　IAAFの会長職は、2015年8月に英国出身のセバスチャン・コー（Sebastian Coe）氏に交代。同年にIOC委員からも退いた。

　現役時代は走り幅跳びの選手だったディアック氏は、実業家や政治家としての経歴も持ち、2011年にはロシア連邦友好勲章（Order of Friendship）を受けた。(c)AFP