野鳥観察で和解を促進、コロンビア内戦終結から5年
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■自然との調和と和平
この日の冒頭、参加者は互いにあいさつはしたが、ほとんど交わらなかった。それから野鳥観察のために人々は歩き始めた。皆の視線が空に向かう。
すぐに、小枝に止まった色とりどりの鳥が皆の関心を集め、話題に花が咲き、雰囲気が和み始めた。
「ここでは、よそでは見られないことが起きています」と語る鳥類学者のディエゴ・カルデロン(Diego Calderon)さん。野鳥観察のサポートに来ている。「鳥を観察すると、自分が住んでいる土地を違った目で見ることができます。生態学的価値や、観光的な価値を広めることにもなります」
2004年にFARCの捕虜になったカルデロンさんは「自然と調和すれば、自分自身や他者とも調和できるようになります」と付け加えた。
先住民ナサのリーダーの一人、フスティニアーノ・パヤ(Justiniano Paya)さんはこう述べた。「以前は、吹き矢でハチドリを殺して食べていました。今では、子どもたちとハチドリを眺めています。子どもは私たちの庭や森の豊かさを学んでいます」
母親として2人の子どもを育てているネイラさん(32)は、FARCの元メンバーだ。市民生活に適応するのは「難しかった」と認める。だが、野鳥観察は「とてもありがたい経験になった」と言う。「鳥は私たちを結び付けてくれます。私たちがここで手にしているものを守れと教えてくれます」
プラナダス農協のプロジェクト責任者、マイラ・ルス・ルイス・ネディラ(Mayra Luz Ruiz Nedira)さんは「一歩一歩、和解が築かれています」と語った。
農協は、地域に豊かさをもたらすため、コーヒー栽培を支援するプロジェクトも進めている。
「ここには未来があります。内戦は終わり、仕事や資源、そして自然があります」と農協創始者のエンシソさん。「私たちは再び一緒に暮らし、生産するようになりました。私たちは結ばれています」 (c)AFP/Herve BAR