【12月3日 AFP】自転車ロードレース、ドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のチーム代表を務めるパトリック・ルフェーブル(Patrick Lefevere)氏は2日、マーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)との契約を1年延長すると発表した。

 カヴェンディッシュは病気やけが、不調による長引く低迷期から脱し、36歳にして今年のツール・ド・フランス(2021 Tour de France)で4度の区間優勝を果たした。

 来季から「クイックステップ・アルファビニール(Quick Step-Alpha Vinyl)」に名称が変わるチームの代表ルフェーブル氏は、「マークとの間で契約は完了していて、あと必要なのはサインだけだが、それも直に行われる。彼はもう1シーズン、われわれとレースに臨む」とコメントした。

 ルフェーブル氏はまた、ベルギーのテレビ局スポルツァ(Sporza)に「マークは契約を更新したがっており、それを拒否はできない」と語った。

 46年前にエディ・メルクス(Eddy Merckx)氏が打ち立てたツール歴代最多タイ記録のステージ通算34勝に並んだカヴェンディッシュは、同大会でポイント賞も獲得していた。

 昨年12月、カヴェンディッシュがキャリアに幕を下ろそうとしていたことを考えると、この偉業はより注目に値する。当時無所属だったカヴェンディッシュは、ツールで5年間ステージ優勝から見放されており、エプスタインバーウイルスにも長期にわたって悩まされていた。

 カヴェンディッシュは先日行われたトラックレースの大会で激しく落車して肋骨の骨折と気胸のけがをしたため、契約延長の交渉が後回しになっていた。

 ルフェーブル氏によれば、カヴェンディッシュは英国の自宅で療養中で、今後スペインでチームに合流する予定となっている。(c)AFP