【12月2日 AFP】(更新)ファッション誌エル(Elle)は2日、世界各地で刊行されている同誌の記事および広告で、毛皮に関するコンテンツの使用を中止すると発表した。主要誌としては初となる。

 フランスで創刊され、同国メディア大手ラガルデール(Lagardere)傘下のエルは、日本を含む45の国と地域で出版されている。

 同誌のバレリア・ベソロ・ロピズ(Valeria Bessolo Llopiz)インターナショナルディレクターは同日、ファッションメディアのビジネス・オブ・ファッション(BoF)が開催した会合で、「紙面やサイトにアニマルファーを掲載することは、もはや私たちや読者の価値観とは合致しない」と発言。同誌が「動物虐待に反対」の立場を示す時が来たとの考えを示した。

 世界各地で展開する45エディションのうち、毛皮コンテンツの中止はすでに13エディションで実施されている。来年1月1日からはさらに20エディションで始まり、これ以外の版でもその1年後に実施される。

 ファッション業界に対しては、毛皮の使用中止を求める動物愛護団体からの圧力や、世論の反発が強まっている。(c)AFP