【12月2日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は1日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」対策として各国が導入している渡航制限について、「不公平」で「効果はない」と批判した。

 グテレス氏は「ウイルスに国境はない。特定の国や地域を孤立させるような渡航制限は、極めて不公平かつ懲罰的で効果はない」として、感染抑止は渡航者の検査強化と「他の適切で本当に有効な措置」によるべきだとの見解を示した。

 アフリカ南部でオミクロン株の初の感染例が報告されて以来、数十か国が同地域からの渡航を制限している。

 グテレス氏は、オミクロン株の発生を報告した国が重要な科学・保健情報を特定・共有したことで、罰せられるべきではないと述べた。(c)AFP