【12月2日 AFP】南アフリカ国立伝染病研究所(NICD)は1日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」によって国内の新規感染者が急増しており、「憂慮すべき」状況にあると議会に報告した。

 NICDのミシェル・グルーム(Michelle Groome)氏によると、感染者が「指数関数的に増加」しており、新規感染者7日間移動平均は2週間前の300人前後から先週には1000人、直近では3500人になった。

 グルーム氏は、感染拡大ペースが増しており「憂慮すべき」状況にあるとの見解を示した。

 NICDによると、1日当たり新規感染者数は11月29日時点で2300人だったが、11月30日には約4400人、12月1日には8561人となった。

 南アはオミクロン株を最初に検出。11月25日に初めての感染例を世界保健機関(WHO)に報告した。

 最大都市ヨハネスブルクがあり人口が最も多いハウテン(Gauteng)州の感染状況が最も深刻で、1日の検査陽性率は27%だった。

 グルーム氏は、新型ウイルス流行の「第4波のごく初期段階」にあることがデータで示されており、オミクロン株によって新規感染者数が急増していると述べた。(c)AFP