学校でのいじめを犯罪化 仏下院が法案可決
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【12月2日 AFP】フランスの国民議会(下院)は1日、学校でのいじめを犯罪化し、3年以下の禁錮刑を科す法案を69票差で可決した。
ジャンミシェル・ブランケール(Jean-Michel Blanquer)国民教育・青少年・スポーツ相、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領率いる与党連合、右派の共和党が支持に回った。
一方、左派議員5人が棄権した。5人は、いじめ対策として罪名を創設する必要性に懐疑的な見方を示している。
来年2月に上院でも採決が行われ、可決・成立する見通し。
ブランケール氏は議会で「子どもたちの人生が台無しにされることは決して容認できない」として、法案を「フランス共和国の価値観を実現する手段」と呼んだ。
法案は「学校でのいじめ」を犯罪化し、いじめの程度と加害者の年齢に応じて3年以下の禁錮刑と4万5000ユーロ(約570万円)以下の罰金刑を科すもの。被害者が自殺したり自殺を図ったりした場合には、10年以下の禁錮刑が科される。
法案には、いじめ対策・教育予算の増額も盛り込まれている。(c)AFP