【12月2日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2020-21)は1日、スペイン・マドリードで決勝ラウンドの準々決勝が行われ、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)がシングルスとダブルスで勝利したセルビアは、カザフスタンを2-1の逆転で下して大会通算5度目の4強入りを果たした。

 第1試合でカザフスタンは、4本のマッチポイントをしのいだ世界182位のミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin)が、3時間以上の熱戦の末7-6(7-5)、4-6、7-6(13-11)で同69位のミオミル・ケツマノビッチ(Miomir Kecmanovic、セルビア)に競り勝ち先勝した。

 しかしセルビアは、第2試合でデビスカップのシングルスで10年間無敗のジョコビッチが6-3、6-4で世界36位のアレクサンダー・バブリク(Alexander Bublik)を退けてタイに戻した。

 続く第3試合ダブルスで34歳のジョコビッチは、ニコラ・カシッチ(Nikola Cacic)とのペアでアンドレイ・ゴルベフ(Andrey Golubev)/アレクサンドル・ネゾベソフ(Aleksandr Nedovyesov)組を6-2、2-6、6-3で下した。

 ダブルス後にジョコビッチは、「自分たちのファイティングスピリットをこれ以上ないほど誇りに思う。第2セットでレベルを落としてしまったが、何とか立て直して、落ち着いて流れを変えることができた」とコメントした。

 デ杯のダブルスで2015年を最後に勝てていなかったジョコビッチは、ゴルベフ/ネゾベソフ組に敗れた2016年大会を含め3連敗でこの日の最終戦を迎えていた。

 2010年の王者セルビアは、3日の準決勝でクロアチアと戦う。(c)AFP