【11月29日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2020-21)は28日、決勝ラウンドの試合が各地で行われ、グループAはロシアテニス連盟(RTF)が前回王者のスペインに2勝1敗で勝利し、準々決勝進出を決めた。

 国がドーピング問題で制裁を科されているため、RTFの名で出場しているチームは、初戦で世界ランキング5位のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)がフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)に6-2、3-6、4-6の逆転で敗れる苦しい立ち上がりだったが、続く第2試合に登場した全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)覇者のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が、6-2、7-6(7-3)のストレートでパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta)を退け、1勝1敗のタイに戻した。

 そして勝負を決める深夜のダブルスで、アスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev)/ルブレフ組がマルセル・グラノリェルス(Marcel Granollers)/ロペス組を4-6、6-2、6-4の逆転で撃破した。RTFは来月2日にマドリードで行われる準々決勝で、スウェーデンと対戦。対するスペインは主力を欠いた影響もあり、ホームの観客の前で勝ち上がることができなかった。

 グループCの英国は、こちらも第1試合を落としたところから、2勝1敗の逆転でチェコを下し、30日にオーストリアのインスブルック(Innsbruck)で行われるドイツとの準々決勝に勝ち進んだ。

 ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁するセルビアを破っているドイツは、その勢いのままホームのオーストリアに2勝1敗で競り勝ち、グループFを首位で通過した。セルビアもグループ2位の成績上位2チームに入ったため勝ち上がり、1日にマドリードでカザフスタンと対戦することが決まった。

 グループBのカザフスタンはカナダ、グループDのクロアチアはハンガリーにそれぞれ勝利してベスト8入りを果たした。グループCのフランスはチェコには勝利したものの、英国に敗れているため敗退となった。

 すでに突破を決めているイタリアは29日、ホームの観客の後押しというアドバンテージのあるトリノ(Turin)でクロアチアと対戦する。(c)AFP