エチオピア、世界遺産都市を反政府勢力から「奪還」
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【12月2日 AFP】エチオピア政府は1日、政府軍側の部隊が国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)がある北部の都市ラリベラ(Lalibela)を反政府勢力から奪還したと発表した。
12世紀に建築された岩窟教会群で知られるラリベラは、8月にティグレ(Tigray)人反政府勢力により掌握されていた。
同国の紛争は2020年11月、軍基地を襲撃したとの理由で、アビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相がティグレ人民解放戦線(TPLF)打倒を目的に北部ティグレ州に部隊を送り込んだことにより始まった。
先月には、TPLFが首都につながる主要幹線道路沿いに位置する要衝の町デセ(Dessie)とコンボルチャ(Kombolcha)を制圧したと主張したことによって戦況が急変していた。両町とラリベラはいずれも北部アムハラ(Amhara)州にある。
国内では少なくとも三つの戦線で戦闘が続いているとされ、アビー首相は先週、自ら戦線に向かうと表明。以来、政府は首都の北東約220キロに位置するシュワロビット(Shewa Robit)などの町を奪還したと発表している。
政府報道官は1日、政府軍がデセとラリベラを「短期間で」奪還するだろうと言明。政府はその後、ラリベラが政府軍側の部隊により制圧されたと発表した。(c)AFP