【11月30日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2020-21)は29日、イタリア・トリノ(Turin)で決勝ラウンドの準々決勝1試合が行われ、通算3度目の大会制覇を目指すクロアチアが2勝1敗でイタリアを破り、準決勝進出を決めた。

【写真特集】デビスカップ歴代優勝国、2001年以降

 今大会では強豪選手をそろえ、優勝候補の一角だったイタリアは、第1試合でロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego)が6-7(2-7)、6-2、2-6で世界ランク279位のボルナ・ゴヨ(Borna Gojo)にまさかの敗戦を喫したつけを払わされた。

 イタリアは第2試合で、世界10位のヤニック・シナー(Jannik Sinner)が3-6、7-6(7-4)、6-3でマリン・チリッチ(Marin Cilic)を下し、勝負の行方を最終試合のダブルスに持ち込んだ。

 しかし、ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)/シナー組が、東京五輪ダブルス覇者のニコラ・メクティッチ(Nikola Mektic)/マテ・パビッチ(Mate Pavic)組に3-6、4-6で敗れ、地元ファンも沈黙した。

 一方、クロアチアはダブルスで世界1位につけるパビッチと同2位のメクティッチらの活躍で4強入りを果たし、来年の決勝ラウンドの自動出場権も手に入れた。スペイン・マドリードで行われる準決勝では、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁するセルビアとカザフスタンの勝者と激突する。

 今大会でクロアチアが優勝を果たせば、2018年以来、直近3大会で2度目のデビスカップ制覇となる。昨年の同大会は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で中止となった。(c)AFP