【11月30日 AFP】フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」が選出するバロンドール(Ballon d'Or)の表彰式が29日、仏パリで行われ、男子部門では同国リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するFWリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、歴代最多を更新する7度目の受賞を果たした。

 メッシは2019年以来の選出で、他に2009〜12年、15年にも受賞している。昨年のバロンドールは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で中止となっていた。

 昨季、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で47試合に出場し38得点を挙げた34歳のメッシは、国王杯(Copa del Rey 2020-21)制覇に貢献。また今年の夏にはアルゼンチン代表のキャプテンとしてチームをコパ・アメリカ(2021 Copa America)優勝に導いた。

 輝かしいキャリアを送ってきたメッシだが、代表チームで主要国際タイトルを獲得するのはこれが初めてだった。

 表彰式に妻アントネラ(Antonella Roccuzzo)さんと3人の子どもと出席したメッシは、「2年前は現役最後の数年に入ると思っていたが、またこの場に帰ってくることができた」と述べ、「いつ引退するのかと聞かれるようにもなったが、今はここパリにいてとても幸せ」と続けた。

「あと何年残されているかは分からないが、今年はとても楽しんでいるから、まだ長く続きがあることを願っている」

「アルゼンチン(代表)で成し遂げたことは長年の夢だった。コパ・アメリカで成し遂げたことのおかげでこのトロフィーを獲得できたと思っている。だからこの賞をチームメートにささげる」

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するFWロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が2位、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)でプレーするMFジョルジーニョ(Jorginho)が3位に入った。

 5度の選出を誇るマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のFWクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は6位に終わり、受賞回数でメッシに二つの差をつけられた。

 直近13回のバロンドールのうち12回はメッシとロナウドのどちらかが受賞しており、2018年に選出されたレアル・マドリード(Real Madrid)のルカ・モドリッチ(Luka Modric)が唯一の例外となっている。(c)AFP