【11月28日 AFP】米国は27日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を迅速に特定し、世界と情報を共有した南アフリカを称賛した。新型コロナ流行初期の中国の対応への当て付けとみられる。

【図解】世界保健機関による新型コロナウイルス感染症の起源調査

 アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は、南アのナレディ・パンドール(Naledi Pandor)国際関係・協力相と電話会談し、アフリカにおけるワクチン接種での連携を協議した。

 米国務省の声明は、「ブリンケン長官は特に、オミクロン株を迅速に特定した南アフリカの科学者と、その情報を共有した南ア政府の透明性を称賛した」とし、世界はこれを模範とすべきだと述べている。

 米国は、中国が新型コロナの起源解明に前向きでないとして、繰り返し批判している。

 8月には米情報機関が、米国の調査に中国政府が協力しないため新型コロナの起源について明確な結論が出せないとする報告書を米情報機関が公開した。

 米国はまた、中国政府による初期の感染発生に関する重要情報の共有が遅れたことを批判し、より透明性の高い対応が取られていれば、ウイルスの拡散を防げたとしている。(c)AFP