【11月28日 AFP】21-22イタリア・セリエAは27日、第14節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)は2-0でベネツィアFC(Venezia FC)を下し、首位勢と勝ち点1差に肉薄した。不正会計の捜査に揺れるユベントス(Juventus)は、ドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)に決勝点を許してアタランタ(Atalanta)に0-1で敗れた。

 インテルは34分、好調を維持するハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)のミドルシュートで先制すると、後半アディショナルタイムにはラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)がPKで加点した。

 24日に10シーズンぶりの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝トーナメント進出を決めて勢いづくインテルは、公式戦ここ9試合の戦績は7勝2分となった。

 インテルのシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督は、「ただ一つネガティブだったのは、2点目をもっと早く決めるべきだったということ」と試合を振り返ると、「チームは過渡期であり、クラブを救うことだけに集中するシーズンになるといわれたが、自分を完全にサポートしてくれて、多くの若手がそろうクラブだと私は感じる」と話した。

 落ち着き払ったパフォーマンスで勝利した昨季王者のインテルは、共に28日に試合を控え、勝ち点32で並んでいる首位ナポリ(SSC Napoli)と2位ACミラン(AC Milan)の背後につけた。

 一方、敵地トリノ(Turin)でアタランタは、28分にサパタが公式戦ここ7試合で7点目を決め、来季のチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権を獲得する4位の座を固めた。アタランタと、28日にトリノ(Torino FC)をホームに迎える5位ASローマ(AS Roma)との勝ち点差は6となった。

 一方ユベントスは、ローマと勝ち点1差で8位となっており、またしてもさえないパフォーマンスで今季5敗目を喫したチームには、憤るファンからブーイングが浴びせられた。

 マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督率いるユベントスは、今季リーグ戦14試合で18得点しか挙げられておらず、これは10位以内のチームでは最少となっている。指揮官は「現実的になる必要がある。14試合を終えてこの位置にいるのであれば、それは今はその程度だということ」と肩を落とした。(c)AFP/Terry DALEY