【11月28日 AFP】21-22フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第6戦、ロシア杯(Rostelecom Cup 2021)は27日、ロシア・ソチ(Sochi)で女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、カミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア)が世界最高得点の合計272.71点で優勝し、来年2月に開催される北京冬季五輪の金メダル候補筆頭としての力を見せた。

 15歳のワリエワは、三つの4回転ジャンプと五つの3回転を組み込んだ演技を見事に滑り切り、フリーでも世界最高点となる185.29点をマーク。女子では初めて270点の壁を破った。ワリエワは第2戦のスケート・カナダ(Skate Canada International 2021)でも初めて250点を突破していたが、その記録を早くも更新した。

 43点差の2位にエリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva)、3位にマイア・フロミフ(Maiia Khromykh)が入り、ロシア勢が表彰台を独占した。

 スケート・カナダに続く今GPシリーズ2勝目を飾ったワリエワは「きょうはいい滑りができてとてもうれしい。一つ小さなミスがあって3回転ではなく、2回転サルコーになってしまったので、まだ最大限を出せたわけではない」と振り返り、「落ち着いてリンクへ出て、取り組んできたものを見せられてよかった。きょうは滑っていて楽しかった」と喜んだ。

 日本勢は松生理乃(Rino Matsuike)がフリー121.38点、合計184.36点で8位だった。(c)AFP