【11月26日 AFP】ロシア・シベリア(Siberia)の炭鉱で25日に発生した事故について、現地メディアは死者が52人に達したと報じた。

 現場はケメロボ(Kemerovo)州べロボ(Belovo)近郊のリストバシュナヤ(Listvyazhnaya)炭鉱。これまでに安全配慮義務違反の容疑で炭鉱幹部が拘束された。

 ロシアの複数のメディアは地元当局の情報として、炭鉱作業員と救助隊員6人を含む計52人が死亡したと伝えた。

 国営タス通信(TASS)は救急センター関係者の話として「暫定情報では、坑内に生存者はいない」と報じた。

 25日朝、坑内に煙が充満した時、現場には285人がいた。大半は避難したが、当局は作業員35人が行方不明だと発表していた。

 事故原因はまだ分かっていないが、通気孔内の粉じんに火がつき、煙が充満したとの報道もある。

 国営ロシア通信(RIA)は検察当局の見方として、火花がメタンガスに引火し、爆発した可能性があると伝えた。

 捜索救助活動は開始から数時間後、当局が爆発の危険性を警告したために中断された。

 救助隊員は酸素不足に陥ったとの報道もある。インタファクス(Interfax)通信によると、地元当局は隊員の死因を窒息死としている。(c)AFP