【11月26日 AFP】インド東部オディシャ(Odisha)州で、養鶏農家がニワトリ63羽が死んだのは、結婚行事の音楽が原因だと主張する騒ぎが起きた。インドの伝統的な結婚行事では、大音量の音楽やダンス、派手な衣装に身を包んだ楽器隊が定番となっている。

 養鶏農家のランジート・クマール・パリダ(Ranjit Kumar Parida)さんによると21日深夜、結婚行事の参加者が「耳をつんざくような音」を立てて養鶏場の脇を通って行った。

 パリダさんはAFPに対し「音楽がうるさすぎて、ニワトリがおびえていたため音量を下げるよう頼んだが聞き入れてもらえなかった。花婿の友人に怒鳴りつけられた」と語った。

 獣医師は、ニワトリの死因は心臓発作だと診断したという。結婚式の主催者が賠償金の支払いを拒否したため、パリダさんは警察に被害届を出した。

 動物学が専門で、動物の行動についての著書もあるスルヤカンタ・ミシュラ(Suryakanta Mishra)氏はヒンドゥスタン・タイムズ(Hindustan Times)に対し、鳥類は大きな音にさらされると心臓疾患のリスクが高まると話した。

「ニワトリは、概日リズムに沿って生きている」ため、「大音量の音楽によって突然興奮したり、ストレスを受けたりすると体内時計がおかしくなる」と説明した。

 物語はニワトリ以外にとってはハッピーエンドを迎えたようだ。

 警察は、当事者で問題を解決するよう両者を説得し、パリダさんは被害届を取り下げた。(c)AFP