【11月25日 AFP】(写真・図解追加、更新)ロシア・シベリア(Siberia)の炭鉱で25日、事故が発生し、当局によると少なくとも11人が死亡、46人が地下に取り残され安否不明となっている。

 ケメロボ(Kemerovo)州のセルゲイ・ツビレフ(Sergei Tsivilev)知事はメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」に、事故が起きたのは同州べロボ(Belovo)近郊のリストバシュナヤ(Listvyazhnaya)炭鉱で、坑内には当時285人がいたと投稿した。

 ツビレフ氏によれば、少なくとも11人が死亡し、46人が坑内に取り残されている。坑内とは連絡が取れない状況だという。他の作業員は既に地上に避難済みで、43人が負傷して病院に搬送されたが、重体の作業員もいるとしている。

 現地の捜査当局によれば、午前8時35分(日本時間同10時35分)ごろ、坑内に煙が充満した。事故原因はまだ分かっていない。

 1956年開坑のリストバシュナヤ炭鉱は、ケメロボの採炭会社SDS-Ugolが所有する。この炭鉱では2004年にメタンガスによる爆発事故で13人が死亡している。

 ロシアや旧ソ連圏では、鉱山事故がたびたび起きている。安全基準が低いことや、労働環境の監督不足、旧ソ連時代の設備の老朽化などが原因として指摘されている。(c)AFP/Anastasia CLARK