【11月25日 AFP】イタリア・シチリアマフィア(Sicilian Mafia)のボスの息子と共謀し、ナイトクラブのオーナーを恐喝した罪に問われていたサッカー元同国代表FWのファブリツィオ・ミッコリ(Fabrizio Miccoli)被告(42)について、禁錮3年6月の実刑が確定したことが分かった。

 同国の最高裁がAFPに対し、2017年に言い渡されていた有罪判決を支持したと明かした。判決は昨年1月の控訴審でも支持されていた。

 判決は2010年の事件に関するもので、ミッコリ被告は「マフィア流」のやり方で友人が抱えていた借金1万2000ユーロ(約155万円)の取り返しに手を貸したとされている。

 裁判所によれば、同国セリエAのパレルモ(US Citta di Palermo)で当時キャプテンを務めていたミッコリ被告は、マフィアのボスといわれるアントニオ・ラウリチェッラ(Antonino Lauricella)氏の息子マウロ(Mauro Lauricella)被告と接触し、パレルモ郊外にあるナイトクラブのオーナーから友人の借金を取り返そうとした。

 両被告は、パレルモの元フィジオであるジョルジョ・ガスパリーニ(Giorgio Gasparini)氏の借金を取り返すために、暴力と脅迫の手段を使ったと判断された。マウロ被告も前月、禁錮7年を言い渡されている。

 パレルモの歴代最多得点記録保持者であるミッコリ被告は、ユベントス(Juventus)やフィオレンティーナ(Fiorentina)でもプレー。2003年から2004年にかけてはイタリア代表としても10試合に出場し、2得点をマークしている。(c)AFP