【11月23日 AFP】東京五輪の陸上男子100メートルで金メダルを獲得したイタリアのラモントマルチェル・ヤコブス(Lamont Marcell Jacobs)が22日、自分が同大会に出ていれば勝てたと主張したジャマイカ出身の元王者ウサイン・ボルト(Usain Bolt)氏に対し、「旗取りゲーム」による勝負を提案した。

 100メートル9秒58の世界記録を持つ35歳のボルト氏は前週、今夏に延期された東京五輪でジャマイカの選手が結果を残せず、大会前はほぼ無名だったヤコブスが驚きの優勝を果たしたのを母国の自宅から見ていてもどかしかったとAFPの取材で語った。

 五輪で計8個、世界陸上(World Athletics Championships)でも計11個の金メダルに輝く同氏は、2017年にスパイクを脱いだものの、東京五輪でヤコブスが記録した優勝タイムの9秒80には今でも手が届くと話した。

 これを受けてヤコブスは同日、ボルト氏に対して「あなたは僕のヒーローだ。敬意に感謝している」とした上で、「だけどあなたは絶対に自分が勝てるとも言った。それならこちらも受けて立つ」と勝負を挑み、「慈善イベントとして、旗取りゲームをするのはどうだろう? あなたは自分のチーム、僕は自分のチームを連れてくるんだ」とソーシャルメディアに書き込んだ。

 子どもが学校などで行う旗取りゲームは、相手チームの「陣地」に立てられた旗を奪い取り、無事に自陣に持ち帰るのを競う。(c)AFP