【11月27日 CGTN Japanese】あずまやや楼閣が立ち並び、繊細かつリアルに再現されている光景を前にすると、誰もがこの蘇州古典庭園(蘇州園林)が竹箸で作られていることに目を疑ってしまいます。

 蘇州古典庭園は、ユネスコの世界遺産に登録されている、中国の江蘇省蘇州市にある歴史的な庭園の総称です。

 福建省仙遊県榜頭鎮象塘村の陳金捷さんは、竹箸を使用して半年間かけて古代建築模型「蘇州庭園」を作り上げました。作品全体の長さは160センチ、幅140センチ、高さ70センチで、2000枚以上の割竹から切断した1万6800本以上の竹箸で構成されています。

 模型には、あずまや、閣楼、台榭(だいしゃ)、庭など蘇州園林を象徴する計16の建築物があります。扉や窓は自在に開け閉めでき、窓飾りの切り絵の模様はそれぞれ異なるなど、とても精巧に作られています。模型には図面はなく、接着剤やくぎも一切使われず、すべて古くからのほぞ継ぎ構造が採用されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News