【11月22日 AFP】21日に行われた21-22フランス・リーグ1、第14節のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)対オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦で、マルセイユのディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)に客席から投げ込まれたペットボトルが当たり、最終的に試合が中止になる事件が起こった。

 騒動が起こったのは試合開始早々の5分で、パイェはCKの準備をしていた際、投げつけられたボトルが側頭部付近に当たり、治療を受けなければならなかった。

 試合は中断し、選手は控室へ退散。当初は90分後に再開するという判断が下されていたが、混乱は収まらず、結局は2時間近くたってからスタジアムアナウンサーが「当初のアナウンスとは異なるが、選手の安全が保障できないことを考慮し、主審は試合を再開しないという判断を下した」と伝えた。

 リーグ関係者は、試合を再開しようとした判断を「後悔している」とコメントし、同国プロサッカーリーグ連盟(LFP)の懲罰委員会は、22日に緊急会合を行うことになった。

 警察によれば、事件を起こした人物はスタジアムの監視カメラで特定され、逮捕、勾留されているという。

 リーグ1では今季、同じような騒動が何度も起こっている。マルセイユの主将を務めるパイェは、8月のニース(OGC Nice)戦でもボトルを投げつけられ、今回の試合でも、ウオーミングアップのときからリヨンサポーターのやじを浴びていた。(c)AFP