【11月21日 AFP】男子テニス、ATPファイナルズ(ATP Finals 2021)は20日、イタリア・トリノ(Turin)でシングルス準決勝が行われ、大会第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が7-6(7-4)、4-6、6-3で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、決勝へ駒を進めた。

 ズベレフは「素晴らしい試合だった。僕たちは今年5回対戦したと思うが、どれも最高の戦いで、しかも非常に長い試合になった」と話した。

 一方のジョコビッチは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に並んで歴代最多となる6回目の最終戦制覇を目指していたが、東京五輪の準決勝で自身の前に立ちはだかったズベレフにまたしても阻まれ、年間グランドスラム達成に迫った見事なシーズンは悔しい幕切れを迎えた。

 先に行われたもう一方の準決勝では、前年覇者で第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)が6-4、6-2で第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に快勝し、決勝でズベレフと激突することになった。

 両者は今大会のラウンドロビンでも顔を合わせており、そのときはメドベージェフが3セットで勝利している。メドベージェフは過去11回の対戦で6勝と勝ち越しているほか、最終戦ではマッチ9連勝中で、決勝ではわずかの差で本命とみられる。(c)AFP