【11月20日 AFP】月を赤く染める部分月食が19日、日本や米大陸を含む広範囲で観測された。月食の継続時間は、1440年以降の約600年間で最長の3時間半にわたった。

 月食は、月が地球の裏側に移動することで起きる現象。今回の月食では月がほぼ完全に地球の影に覆われ、表面の99%が赤く染まった。北米全域と南米の一部地域のほか、ポリネシアやオーストラリア、北東アジアでも観測された。

 月食の赤色は「レイリー散乱」と呼ばれる現象によるもので、波長の短い青色の太陽光が地球の大気中の粒子によって分散される一方で、波長の長い赤い光が粒子を通過することで発生する。(c)AFP