【11月19日 CGTN Japanese】11月19日は国連が定める「世界トイレの日」です。今年で9回目を迎えるこの日のテーマは「トイレを重視せよ」です。ここ数年、中国では「トイレ革命」が巻き起こっており、その範囲は都市部から農村部にまで広がりつつあります。2018年から2020年末までに全国で新築・改築された観光用トイレは6万4000カ所で、農村部での水洗トイレの普及率は65%以上に達しました。 

 また、都市部の公衆トイレには男女兼用のオールジェンダートイレ(だれでもトイレ、中国では<第三トイレ>と呼ぶ)も現れました。従来のトイレと違って、男の子を連れた母親が女子トイレに入ったり、年老いた母親のトイレの世話を息子がする際など、これまでは性別が妨げとなっていたさまざまなシチュエーションに対応できます。 

 2016年12月、当時の国家観光局(現在「国家文化観光部」)は、「オールジェンダートイレ整備の推進加速に関する通知」を発表し、全国の5Aクラス観光地にオールジェンダートイレを設置するよう求めました。しかし、現在、中国におけるオールジェンダートイレ整備の現状は、目標との間にまだ開きがあります。

 統計によりますと、中国には0~6歳の乳幼児は約2億5000万人、65歳以上の高齢者は2億6000万人、身障者は8500万人います。トイレに対するさまざまなニーズを満たすため、人にやさしい都市づくりの一環としてオールジェンダートイレの充実化が期待されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News