【11月19日 AFP】約7000万年前に生息していた新種の恐竜の化石がブラジルで発見された。歯がなく二足歩行で、発表した研究者らは「極めて珍しい」発見だと述べた。

 見つかったのは体長約1メートル、体高約80センチの小型の獣脚類。「ベルタサウラ・レオポルディナエ(Berthasaura leopoldinae)」と命名された。

 獣脚類はほぼ全てが肉食だと考えられていたが、不可解なことにこの新種は歯がなく、くちばしのような口を持っていた。

 ブラジル国立博物館が18日に発表した声明によると、発見に関わった古生物学者らは「本当に驚きの発見だ」と述べた。

 英科学誌「ネイチャー(Nature)」に掲載された論文は「ブラジルで発見された白亜紀(Cretaceous)の恐竜としては、骨が最もそろったものの一つ」だと説明している。

 この化石は南部パラナ(Parana)州の農村部の道路脇で、2011年から2014年にかけて出土した。分析の結果、7000万~8000万年前の新種だということが判明した。(c)AFP