【11月19日 CNS】2022年北京冬季オリンピックの開幕まで100日を迎え、オリンピックのメダル「同心」が正式に披露された。同心円で構成され、イメージは中国古代の同心円の玉璧に由来し、五つの円を設けている。形はシンプルで簡潔で、2008年北京オリンピックのメダル「金鑲玉」と相呼応し、「ダブル・オリンピック・シティー」の文化伝承を表している。

 メダル正面の中心に五輪マーク、その周りには北京2022年第24回冬季オリンピックの英語(XXIV Olympic Winter Games Beijing2022)という文字が刻まれている。円は伝統的な弦紋玉璧をイメージしてへこみが施され、その表面には中国の伝統的な模様が浅く刻まれている。

 メダル裏面の中心に北京冬季オリンピックのエンブレム、その周りには北京2022年第24回冬季オリンピックの中国語「北京2022年第24届冬季奥林匹克運動会」という文字、円には24の点と運動の弧線、最も外側の円には競技名が刻まれている。

 メダルのリボンは伝統的な蚕糸織りの技術を使い、氷と雪の地模様には北京冬季オリンピックのエンブレム、核心的な図形、「Beijing2022」という文字などの関連情報がプリントされている。リボンは赤色だ。メダルの箱は、生漆と竹を主な材料として作られている。

 北京冬季オリンピックのスタッフ、技官、ボランティアの専属的身分を示すものとして、ユニホームもこのほど登場した。

 北京冬季オリンピックのユニホームは服装、靴、グッズの3種類からなる。外観デザインは中国の伝統的な山水画と冬季オリンピックの核心的な図形の雪山図からインスピレーションを得た。冬季オリンピックの核心的な図形のデザインは、中国の伝統的な「道法自然、天人合一」の思想を表している。京張(北京市・張家口市<Zhangjiakou>)競技エリアの山や、万里の長城万里の長城(Great Wall)の形、「千里江山図巻(北宋・王希孟(Wang Ximeng)氏)」の青緑山水を融合させ、中国の水墨画の味わいのある筆触、濃厚で薄い線条、遠近虚実のグラデーションを運用し、伝統美学とウインタースポーツを融合させている。

 色彩の選択において、穏やかな墨色と躍動的なかすみの赤色はスタッフの実際の真面目さと情熱を示し、万里の長城のニュートラルグレーは技官の客観性・公正を示し、明るい雨上がりの空の青色はボランティアの青春の活力を示し、純潔な瑞雪の白は調和色として「雪は豊年の瑞」を象徴している。その中、長城グレーはまさに北京2008年オリンピックの色彩からの広がり、冬季オリンピックを結びつけた。

 軽くて暖かく、美しくて快適であることもユニホームデザインにとって大切だ。北京冬季五輪組織委員会は数回のフィット性の調整・最適化を行った。ウインタースポーツ専門装備の着用と人間工学の原理に基づき、機能性素材と立体裁断(ドレーピング)の方法を採用し、動静状態における屋内外の多くのシーンや作業上のニーズを両立させ、全方位の防護と補助サポートを実現した。  

 また、ユニホームはデザイン、生産、配布などの各段階で、グリーン・エコや持続可能性の理念を実践している。例えば、収納バッグに古いプラスチック製品で生産された環境にやさしい糸を使い、包装袋に生分解性のマスターバッチを採用し、180日で90%以上の分解率を実現でき、特許節水技術で靴の皮革を加工するなどさまざまな工夫をこらした。(c)CNS/JCM/AFPBB News