【11月18日 AFP】台湾政府は18日、リトアニアの首都ビリニュスに「台湾」の名称を冠し、事実上の大使館となる代表機関を正式に開設したと発表した。中国政府からの圧力や警告をよそに、重要な外交戦略の一歩を踏み出した。

 中国は台湾を国際舞台から孤立させようと試みており、台湾政府に国際的な正当性を与えないよう「台湾」という名称の公式な使用を阻止してきた。

 台湾外交部(外務省)は「2021年11月18日、ビリニュスに設置した駐リトアニア台湾代表処が正式に業務を開始した」と発表。こうした機関を「台北経済文化代表処」と称してきた慣例を破った。

 リトアニアは7月、台湾が18年ぶりに欧州に新設する代表機関の名称に「台湾」を使うことに同意。この動きは、中国から激しい反発を招いていた。

 台湾と正式な外交関係を結んでいるのは15か国のみ。一方で、台湾は大使館に相当する代表機関を多数の国に設置しており、同様の機関を台北に置いている国も複数ある。(c)AFP