【11月18日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は17日、審判の判定を批判する動画を公開した南アフリカの前ヘッドコーチ(HC)、ラシー・エラスムス(Rassie Erasmus)氏に2か月の活動停止処分を科した。

 2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で南アフリカを優勝に導き、大会後に同国のディレクター・オブ・ラグビーに就任したエラスムス氏は、黒星を喫した7月のブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)との3連戦初戦で審判を務めたニック・ベリー(Nic Berry)氏を批判する62分の動画を公開していた。

 ワールドラグビーは発表文の中で、エラスムス氏が映像の公開によって「競技の評判を落とした」などと述べた。

 またエラスムス氏には、2022年9月30日まで「試合日における全ての活動」の禁止も言い渡された。これにはコーチングや試合関係者との接触、メディア対応などが含まれる。

 この決定により、エラスムス氏は敵地トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で今週末に行われるイングランドとの2019年W杯決勝の再戦、さらには来夏のテストシリーズやザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2022)の大半で活動できなくなる見通しとなった。

 また、南アフリカラグビー協会(SARU)には二つの違反で2万ポンド(約310万円)の罰金が科された。SARUとエラスムス氏は異議申し立てを行う意向を示している。(c)AFP