【11月18日 AFP】ドイツ大手自動車メーカーのアウディ(Audi)がフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)参戦を目指し、マクラーレン(McLaren)やレッドブル(Red Bull)、ウィリアムズ(Williams)といった既存チームとの提携を検討していると、17日に伝えられた。

 米ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)によれば、アウディの取締役会は独シュツットガルト(Stuttgart)での会合で、マクラーレンとの「潜在的な取引」を含めた選択肢について話し合ったという。

 アウディの広報担当者は、AFPに「われわれは戦略的配慮の範囲において、さまざまな提携のアイデアに絶えず目を向けている」と話した。

 マクラーレンは15日、アウディに買収されたという報道を否定していた。

 ブルームバーグによれば、大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のアウディはオファーを提示したが、マクラーレン側に額が低すぎると判断され、「代わりにレッドブルやウィリアムズといったチームとの提携」についても検討しているという。

 フォルクスワーゲンの他の傘下ブランドと同様、アウディは電気自動車(EV)に重点を置きつつあり、F1参戦によってグリーンテクノロジーをアピールしたい考えだとドイツのメディアは伝えている。

 ドイツの経済紙ハンデルスブラット(Handelsblatt)は、アウディの関心はF1が「2026年からハイブリッドエンジンと合成燃料を使用する」ことが前提だと報じている。

 アウディの関係者は、いかなる提携や買収も2022年までには決まらないと明かしている。(c)AFP